こころの病気は早期発見、早期治療が大切です。
当院で診療している症状のご案内です。
ここに記載されている症状に限らず、まずは、お気軽にご相談ください。
主な症状
気分障害
気分障害とは、文字通り気分が沈んだり、「ハイ」になったりする病気です。以前は感情障害と呼ばれていましたが、泣いたり笑ったりする「感情」の病気というよりも、もっと長く続く身体全体の調子の病気という意味で、気分障害と呼ぶようになりました。病気がひどい時に、一時的に妄想や幻聴などの精神病症状がでることもありますが、いわゆる精神病には含まれません。
気分障害には、大きく分けて2つの病気があります。1つはうつ病、もう1つが双極性障害(躁うつ病)です。
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境界性人格障害 (境界性パーソナリティ障害)
境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)は、境界例ともボーダーライン(Borderline)とも呼ばれています。
その症状は非常に多彩で、全体的には心の不安定さや急激に変化しやすい感情などが特徴で、その影響で対人関係において常にトラブルがり、そこから自傷行為に至ってしまう場合もあります。
虐待や親のアルコール依存、親が境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)だった等の原因として挙げられます・・・・
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うつ病
「うつ病」は、脳内の神経の伝達がうまくいかなくなるなど、脳の機能異常から起こる、 れっきとした病気です。
決して本人の心の弱さや、気の持ちようから起こるものではありません。
気分が憂うつになる、不安や焦りを常に感じる、などといった精神的な症状から、 睡眠障害、食欲不振など、さまざまな身体症状もあらわれます・・・・
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双極性障害 (躁うつ病)
双極性障害は、うつ病と異なり治療も異なります。躁状態とうつ状態をくりかえすため、躁状態の時には治療を受けず、うつ状態の時だけ治療を受けてしまい病気を悪化させてしまうことが稀にあります。本人は勿論、周囲の方々もその様子、気分の波に留意し意識することが大切です。
日本国内では双極性障害の本格的な調査が行われていないため、正確な数字の把握はできておりませんが、1,000人に4人〜7人程度の発症率ではないかといわれております。
躁状態のサインはいくつかありますが、突然、大きな買い物をしたり、性的に奔放になったりなど、極端な行動が目立った場合は専門医の診療をおすすめします。
不眠症
「不眠症」とはその言葉どおり、眠れない、寝ても何度も目が覚めるなどの症状もありますが、睡眠時間の長さだけでなく、目が覚めたときに体がだるい(疲れがとれない)、何時間寝ても常に眠気があり、日常生活に支障をきたしてしまうことを言います。
身体的な疾患が原因の場合もありますが、多くはストレスや、他の精神疾患(統合失調症、うつなど)の初期症状として見られることが多いです・・・・
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パニック障害
特に原因がなく、また身体的な異常がないにも関わらず、突然、めまい、動悸、呼吸困難などの発作が 起きることを「パニック障害」と言います。
パニック障害自体は命に関わる可能性は低いですが、発作によって日常生活が困難になる、「また発作が起きてしまうのではないか」という不安に常に悩まされ、そこから精神的な疾患を併発してしまう危険性があります。
パニック障害と間違えやすい身体的な病気もあり、判断がしにくい病気でもあります。
もの忘れ (認知症)
年をとるにしたがって、脳の神経細胞が減少し「もの忘れ」が増えてきます。これは老化現象の一つとして一般的ですが、この老化現象より早く神経細胞が消失してしまうことが「認知症」という病気です。
初期において、単なる「もの忘れ」と「認知症」は区別がつきにくいですが、「認知症」による症状は通常の「もの忘れ」より進行が早く、体験の全体を忘れてしまうなど、重度の記憶障害が起こり、日常生活に支障をきたしてしまいます。
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全般性不安障害
日常生活において、不安は誰でも経験することですが、特に理由もなく不安を感じたり、理由があっても必要以上な不安を感じ、その不安がいつまでも続くことが「全般性不安障害」です。
慢性的な不安、イライラする、集中できないなどの精神的な症状と、肩こりや慢性頭痛、不眠など様々な身体症状があらわれます。「うつ病」を併発してしまう場合もあります。
強迫性障害
「強迫性障害」とは、「全般性不安障害」と同じく、日常に感じる不安が要因ですが、その不安を振り払う目的で、同じ行動を繰り返してしまうことが特徴です。
例えば、手を何度も洗わずにはいられなかったり、戸締りを何度も確認してしまうなどの行動が、習慣的かつエスカレートしてしまい、日常生活に支障をきたしてしまいます。
心的外傷後ストレス障害 (PTSD)
心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、過去に体験した、非常に過酷な出来事(トラウマ体験)が原因で発症するストレス性障害です。
具体的には、地震や火災などの自然災害、暴行や虐待、戦争などの暴力行為や交通事故などの突然の事故などがトラウマ体験としてあげられます。
PTSDの症状は、このトラウマ体験が現在も続いているかのように、心理的に不安定になってしまい、トラウマ体験をイメージしてしまうことで強い恐怖反応やパニックを引き起こしたりする、などがあります。
統合失調症
「統合失調症」は、多くの場合、思考能力の低下や、実際には見えないものが見えるように感じる(幻覚症状)、聞こえていないことが聞こえる(幻聴症状)などの精神症状があらわれます。そのため、人とのコミュニケーションが上手くとれなかったり、周りの目が過度に気になったりしてしまい、心が不安定な状態になってしまうことで、他の精神疾患を併発してしまうこともあります。
持続性注射剤(デポ剤・LAI)について ▲ページ内TOPに戻る摂食障害
「拒食症」「過食症」と単体で表される場合もありますが、これらの症状を総合して「摂食障害」と呼ばれます。
過度のダイエットからくる強迫観念で「拒食症」に陥ったり、日常のストレスから、食べることがストレスから逃れる方法になってしまい「過食症」に陥ってしまうことがあります。
心身症
胃潰瘍やぜんそく、高血圧、偏頭痛、リウマチ、じんましん、円形脱毛症など、特にストレス、こころの状態との関係がはっきりしている病気を「心身症」とあらわします。
ただし、必ずしもこころの状態だけが原因であるとは限らず、免疫力の低下や他の病気が原因となる場合もあります。
自律神経失調症
自律神経は身体のあらゆる部分に関わっています。この自律神経のバランスが崩れ、様々の身体的症状や精神的症状を引き起こしてしまうのが「自律神経失調症」です。
特に身体的症状が強い場合が「自律神経失調症」と呼ばれ、検査をしても症状を裏付ける身体的異変が見受けられないにも関わらず、症状はあらわれていることが大きな特徴です。
主な原因はストレスなどの心因性とされています。
適応障害 (仕事や家庭のストレスで気分が沈んでいるなど)
「適応障害」とは、自分を取り巻く社会的環境(仕事や家庭)にうまく馴染めず、そのストレスから心や身体に様々な症状があらわれる、精神疾患です。
特に周りの環境が新しくなったとき(進学、就職、結婚など)、新しい環境に馴染もうとしてストレスを感じ、心身のバランスを崩してしまうことが原因となります。
社会不安障害 (SAD)
会議などで、人前で発表したり、多くの人の前で話をしたり、歌ったり、注目を浴びる状況に置かれた場合、誰しもが不安や緊張を感じます。「社会不安障害(SAD)」は、このような時に普通の人より強く不安や緊張を感じて震えや動悸、発汗などが出たり、いつも出来ることがスムーズに出来なくなる病気です。
強い不安や恐怖を感じるため、このような状況を避けるようになり、社会生活に支障が生じます。
最後に
ここで解説する病気の症状は典型的なものを紹介したもので、記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではなく、また症状のどれかに当てはまるからといってその病気であることを示すものではありません。
病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。